ヤコブ・ファン・ロイスダールとは?
やこぶふぁんろいすだーる
ヤコブ・ファン・ロイスダールとは、17世紀オランダを代表する風景画家で、劇的な空と自然の描写によってオランダ黄金時代の風景画を頂点に押し上げた巨匠です。
ヤコブ・ファン・ロイスダール(Jacob van Ruisdael、1628頃〜1682年)はオランダのハールレム生まれの画家です。叔父サロモン・ファン・ロイスダールも著名な風景画家であり、恵まれた環境の中で絵画を学びました。
ロイスダールの作品の最大の特徴は、空の描写にあります。画面の3分の2以上を占めることも多い空には、積乱雲や嵐の前兆が劇的に描かれ、自然の壮大さと人間の小ささを同時に感じさせます。また、水面に映り込む木々、苔むした岩、廃墟となった建物など、時の流れや無常感を感じさせる要素を好んで描きました。
代表作には「하를레ム遠望図」「ベンテハイムの城」「ユダヤ人の墓地」などがあります。「ユダヤ人の墓地」は墓地・廃墟・嵐の雲・虹を組み合わせた象徴的な作品で、17世紀絵画における感情表現の到達点のひとつとされています。
ロイスダールの影響は後世に大きく及び、イギリスのジョン・コンスタブルをはじめとする19世紀ロマン主義の風景画家に深い影響を与えました。オランダ黄金時代を代表する芸術家の一人として、今日も高く評価されています。
使い方・例文
美術館でオランダ黄金時代の絵画展が開かれると、劇的な雲と広大な平野を描いた風景画の前にロイスダールの名が添えられています。
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