モー・イエンとは?
もーいえん
莫言(モー・イエン)は、中国の現代作家で、農村を舞台にした魔術的リアリズム小説で2012年にノーベル文学賞を受賞した、アジアを代表する文学者です。
莫言(Mo Yan、1955年生まれ、本名:管謨業)は、中国山東省高密県出身の作家です。「莫言」というペンネームは「黙って言うな」を意味し、文化大革命期の抑圧的な社会風土への反応として付けたと言われています。
彼の文学の最大の特徴は、中国の農村社会を舞台にしながら、フォークナーやガルシア=マルケスの影響を受けた魔術的リアリズムの手法で描く独自のスタイルにあります。現実と幻想が溶け合った語りの中に、貧困・暴力・歴史的悲劇が赤裸々に描かれます。
主な代表作は以下のとおりです。
- 『赤いコーリャン一族』(红高粱家族、1986年) — 日中戦争期の農村を描いた連作、張芸謀(チャン・イーモウ)監督により映画化
- 『豊乳肥臀』(丰乳肥臀、1995年) — 20世紀の中国史を母の一生を通じて俯瞰した大作
- 『蛙』(蛙、2009年) — 一人っ子政策を題材にした長編
2012年にノーベル文学賞を受賞し、中国本土出身の作家として初の快挙となりました。受賞理由は「幻覚的リアリズムを用いて民話・歴史・現代を融合させている」とされています。一方で彼の政治的立場については国内外でさまざまな議論があり、複雑な評価もされています。
使い方・例文
「中国初のノーベル文学賞作家は?」という問いの答えとして莫言の名前が挙がります。また映画『紅いコーリャン』の原作者としても知られます。
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