モ・イェンとは?
もいぇん
莫言(モ・イェン)とは、中国の農村を舞台にした魔術的リアリズムの作風で知られ、2012年にノーベル文学賞を受賞した中国人作家です。
莫言(モ・イェン、1955年生まれ)は、中国・山東省高密県出身の小説家で、本名は管謨業(グァン・モーイェ)。「莫言」は「物を言うな」を意味するペンネームです。文化大革命の時代に少年期を過ごし、貧困と政治的混乱を身をもって体験しました。
その後、中国人民解放軍の文芸誌に作品を発表するようになり、1985年の中編小説「透明な人参」で文壇に注目されました。代表作『赤い高梁(こうりゃん)』(1986)は張芸謀(チャン・イーモウ)監督により映画化され、国際的な評価を受けました。
莫言の作風は「魔術的リアリズム」と評されることが多く、マルケスやフォークナーの影響を受けながらも、中国の農村に根ざした民俗的想像力を独自に融合しています。主な作品には以下のものがあります。
- 『豊乳肥臀』——中国の20世紀史を母子の物語として描く大河小説
- 『酒国』——腐敗と食文化を風刺的に描く問題作
- 『蛙鳴』——一人っ子政策を題材にした長編
2012年のノーベル文学賞受賞理由は「幻想的リアリズムによって歴史と現代の中国を融合させた」と評されました。中国本土出身者として初のノーベル文学賞受賞という歴史的な意義も持ちます。
使い方・例文
「莫言の『赤い高梁』は、中国農村の激動の歴史を魔術的リアリズムで描いた作品として文学の授業でよく取り上げられます」のように使われます。
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