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モラルハザードとは?

もらるはざーど

モラルハザードとは、リスクが他者に転嫁される状況に置かれた人が、注意や努力を怠りやすくなる現象のことです。

モラルハザード(moral hazard)はもともと保険業界の用語で、保険加入によって被保険者が損失防止への注意を緩める現象を指していました。現在では経済学・金融・政策の分野で広く使われる概念となっています。

発生のメカニズムは「情報の非対称性」にあります。行動の結果をリスクとして負う当事者と、実際に行動する当事者が異なるとき、行動する側は自分の利益を最大化するように振る舞い、リスクを取りすぎたり努力を怠ったりしやすくなります。

代表的な事例を挙げると次のようになります。

  • 火災保険に加入した後、防火対策をおろそかにする
  • 政府による金融機関救済(ベイルアウト)の期待から、銀行が過度にリスクの高い融資を行う
  • 他人のお金で仕事をするとき、自分の資産を使うときより慎重さが薄れる(エージェンシー問題)
  • 健康保険があることで、医療費を気にせず過剰な受診をする

対策としては、自己負担割合(免責)の設定・成果連動報酬・情報開示義務・監視・規制強化などが有効とされています。金融危機後の国際的な金融規制改革でも、モラルハザードの抑制が重要課題となりました。

使い方・例文

自動車保険に完全補償で加入した後、ドライバーが以前より乱暴な運転をするようになることはモラルハザードの典型例とされる。

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