モハメッド・ドゥコウレ(アマドゥ・クルマ)とは?
あまどうくるま
モハメッド・ドゥコウレ(アマドゥ・クルマ)とは、アフリカ文学を代表するコートジボワール出身の小説家で、植民地主義とアフリカ社会の矛盾を鋭く描いた作品で知られる人物です。
アマドゥ・クルマ(Ahmadou Kourouma、1927〜2003年)は、コートジボワール出身のフランス語圏アフリカ文学を代表する小説家です。本名をモハメッド・ドゥコウレ(Mohammed Doukouré)といいますが、ペンネームとして知られるアマドゥ・クルマの名で広く親しまれています。
クルマはマリンケ族の出身で、コートジボワールのグベケに生まれました。フランスの植民地時代を生き、軍役・投獄・망命などの波乱の経験が作品の背景に色濃く反映されています。リヨン大学で保険数理学を学んだ後、文学の世界へと進みました。
主要作品は次のとおりです。
- 『太陽は独立と共に沈む』(1968年):アフリカ諸国の独立後の幻滅と政治的混乱を描いたデビュー作
- 『モネ、その君主たち、その英雄たち』(1990年):独裁政治への批判
- 『アッラーはいない』(2000年):内戦と子ども兵士を主題にした問題作
クルマの最大の特徴は、フランス語の文法構造にアフリカのマリンケ語の語法や口承の語りを大胆に融合させた独自の文体にあります。これはアフリカの口頭文学の伝統をフランス語小説に持ち込む試みとして高く評価され、フランス語圏アフリカ文学に新たな地平を開きました。2000年にはフランスで権威あるルノドー賞を受賞しています。
使い方・例文
アフリカの現代文学や脱植民地主義文学を論じる際に、アマドゥ・クルマの名と作品が必ず参照されます。
この用語をシェア
最終更新: