ムスペルスヘイムとは?
むすぺるすへいむ
ムスペルスヘイムは北欧神話における火の国で、灼熱と炎に満ちた世界の一つであり、炎の巨人スルトが支配しています。
ムスペルスヘイム(Múspellsheim)は北欧神話の宇宙観を構成する九つの世界のひとつで、炎と熱に満ちた原初の国です。その名は「ムスペルの世界」を意味し、北欧神話の創世において重要な役割を果たします。
北欧神話の創世神話によれば、世界はもともと二つの原初的な世界から始まりました。ひとつは北の氷と霧の国ニブルヘイム、もうひとつが南の炎の国ムスペルスヘイムです。両者の境界に位置するギンヌンガガプ(虚空)でニブルヘイムの氷とムスペルスヘイムの炎が出会い、溶けた氷から最初の存在(霜の巨人ユミル)が生まれたとされます。
ムスペルスヘイムの特徴は以下の通りです。
- 常に灼熱の炎に包まれており、炎の巨人(ムスペルの民)が住む
- 炎の巨人の王スルトが支配しており、燃える剣を手にしている
- 北欧神話の終末「ラグナロク」の際、スルトがムスペルの民を率いて神々と戦い、世界を炎で焼き尽くすとされる
ムスペルスヘイムは創世と終末の両面において中心的な役割を担う世界です。炎という力が生命の誕生(溶かす力)と世界の終焉(焼き尽くす力)の双方に関わることは、北欧神話の循環的な世界観を象徴しています。
使い方・例文
北欧神話を題材にしたゲームや映像作品では、ムスペルスヘイムが灼熱の試練の地として登場し、炎の巨人スルトとの戦場として描かれることがあります。
この用語をシェア
最終更新: