ミソサザイ科とは?
みそさざいか
ミソサザイ科とは、小柄ながら大きな声でさえずる鳥の仲間で、主に北米・中南米に分布し一部が旧世界にも生息する科です。
ミソサザイ科(Troglodytidae)は、スズメ目に属する鳥の科で、全長8〜22cmの小型から中型の鳥で構成されています。約80種が知られており、そのうち約75種は南北アメリカ大陸に分布し、ミソサザイ(Troglodytes troglodytes)だけが旧世界(ユーラシア大陸・北アフリカ)にも広く生息する例外的な種です。
体の特徴として、全体的に茶褐色や黒褐色の地味な羽色をもち、尾を立てて動く習性があります。しかしその外見に反して、非常に大きく澄んだ声でさえずることが最大の特徴です。オスは複雑なメロディーを長時間続けてさえずり、縄張りの主張や求愛に利用します。
主な生態的特徴は次のとおりです。
- 藪・茂み・倒木の陰など暗くて入り組んだ場所を好む
- 昆虫・クモ・小型の無脊椎動物を主食とする
- 球状または楕円形の巣を草や葉で作る
- 縄張り意識が強く、侵入者を大きな声で追い払う
日本ではミソサザイが山地の渓流沿いに生息し、冬でも雪の中で活発に動き回ります。全長約10cmと非常に小さいにもかかわらず、渓流の音にも負けない大声でさえずる姿から「森の歌姫」などとも称されます。英語名の「Troglodytes(穴居人)」は、岩の隙間や茂みの暗がりに潜り込む習性に由来しています。
使い方・例文
日本の山岳渓流を歩いていると、藪の中から思いがけず大きく澄んだ声が聞こえてきたとき、それがミソサザイ科のミソサザイであることが多いです。
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