マレイ・ゲルマンとは?
まれいげるまん
マレイ・ゲルマンは、素粒子「クォーク」の概念を提唱したアメリカの物理学者で、1969年にノーベル物理学賞を受賞しました。
マレイ・ゲルマン(Murray Gell-Mann、1929年〜2019年)は、20世紀の素粒子物理学に革命をもたらしたアメリカの理論物理学者です。ニューヨーク生まれで、マサチューセッツ工科大学(MIT)を経てシカゴ大学で博士号を取得し、カリフォルニア工科大学(Caltech)で長年教鞭を執りました。
ゲルマンの最大の功績は、ハドロン(陽子・中性子などの強い力で結合した粒子)を分類する「八道説(エイトフォールドウェイ)」を提唱したことです。さらに1964年、ハドロンがより根本的な素粒子であるクォークから構成されているという理論を独立に発表しました(同時期にジョージ・ツワイクも類似の理論を提案)。クォークという奇妙な名称は、ジェームズ・ジョイスの小説『フィネガンズ・ウェイク』の一節から借用したものとして有名です。
クォーク模型によれば、陽子や中性子はそれぞれ3つのクォークから成り、クォークには「アップ」「ダウン」「ストレンジ」などの種類(フレーバー)が存在します。この理論は後に量子色力学(QCD)の基盤となり、素粒子の標準模型へと発展しました。
1969年、素粒子の分類と相互作用に関する発見が評価され、ノーベル物理学賞を単独受賞しています。晩年はサンタフェ研究所の設立にも関わり、複雑系科学の発展にも貢献しました。
使い方・例文
高校や大学の物理の授業で「陽子はクォークからできている」と学ぶとき、その理論的基盤を築いた人物としてゲルマンの名前が登場します。
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