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ポール=アンリ・ティリ・ドルバックとは?

ぽーる=あんりてぃりどるばっく

ポール=アンリ・ティリ・ドルバックは18世紀フランスの哲学者で、徹底した唯物論・無神論を体系化した啓蒙思想の急進的論客です。

ポール=アンリ・ティリ・ドルバック(Paul-Henri Thiry, baron d'Holbach、1723〜1789)は、ドイツ生まれでフランスで活躍した哲学者・百科全書派の中心人物です。自然哲学・倫理学・宗教批判にわたる幅広い著作によって、啓蒙思想の中でも最も過激な唯物論者として位置づけられています。

ドルバックの思想の核心は徹底した唯物論(マテリアリズム)にあります。宇宙に存在するすべてのものは物質とその運動によって説明できるとし、神・霊魂・超自然的な力の存在を全面的に否定しました。これは当時のフランスでは非常に危険な主張であったため、主著のほとんどは匿名で出版されました。

代表的な著作には以下のものがあります。

  • 『自然の体系』(1770年):唯物論と無神論を体系的に論じた主著で「無神論の聖書」とも呼ばれる
  • 『暴かれたキリスト教』:キリスト教の教義と聖職者制度を批判した著作
  • 百科全書への多数の項目執筆

また、パリの自邸を文学者・哲学者が集うサロンとして開放し、ディドロ・ルソーらとの知的交流の場を提供しました。フランス革命の思想的下地を形成した啓蒙主義の重要人物として評価されています。

使い方・例文

啓蒙哲学や無神論の歴史を学ぶ文脈で、ドルバックは「フランス唯物論の代表者」として必ず取り上げられます。

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