ベータ多様性とは?
べーたたようせい
複数の生息地や群集の間で種構成がどれだけ異なるかを示す生態学の指標で、地域間の種の入れ替わりや生物多様性の空間的変化を評価します。
ベータ多様性(β多様性、Beta Diversity)は、生態学において生息地間や群集間の種構成の違いを表す概念です。「インベントリ多様性」とも呼ばれ、生物多様性の空間的・環境的パターンを理解するための基本的な枠組みを提供します。
生物多様性は3つのスケールに分けて考えられます。
- アルファ(α)多様性: 一つの地点・群集内の種数や多様性
- ベータ(β)多様性: 地点間や群集間の種構成の差異・変化
- ガンマ(γ)多様性: より広い地域全体の総合的な多様性
ベータ多様性を定量化する代表的な指標として、ジャッカード指数(種の共有割合に基づく非類似度)やソーレンセン指数(在不在データの類似度)などがあります。高いベータ多様性は、場所ごとに住む種が大きく異なることを示し、その地域全体の生物多様性が高いことを意味します。
群集生態学の研究では、環境勾配(高度・水分・温度など)に沿って種構成がどのように変化するかを分析するためにベータ多様性が活用されます。自然保護の文脈では、地域固有性の高いホットスポットを特定する際の指標としても重要です。
使い方・例文
熱帯雨林の異なる標高帯で植物群集を調査し、各標高間でどれだけ種構成が入れ替わっているかをベータ多様性指数で定量化する生態学研究の場面で登場します。
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