ヘロドトスとは?
へろどとす
ヘロドトスとは、紀元前5世紀のギリシャの著述家で、ペルシア戦争を記録した『歴史』を著し、「歴史の父」と称される人物です。
ヘロドトス(Herodotos、紀元前484年頃〜紀元前425年頃)は、古代ギリシャの著述家であり、現在のトルコ南西部にあたるハリカルナッソス(現ボドルム)に生まれたとされています。広範な旅行と聞き取り調査をもとに書かれた『歴史(Historiai)』は、西洋で初めて体系的に過去の出来事を記述しようとした著作として高く評価され、ヘロドトスに「歴史の父」という称号をもたらしました。
『歴史』全9巻の中心テーマは、紀元前490年のマラトンの戦いや紀元前480〜479年のサラミスの海戦・プラタイアの戦いを含むペルシア戦争です。単なる戦記にとどまらず、エジプト・リビア・スキタイ・バビロニアなどの地理・文化・神話・風俗を広く記述した点が大きな特徴です。
ヘロドトスの方法論と特徴として、以下が挙げられます。
- 自ら現地を訪問し、現地の語り伝えを収集するフィールドワーク的手法
- 複数の伝承を並列して紹介し、読者に判断を委ねるスタイル
- 神話・奇譚も含む幅広い情報の包括的記録
- 異文化への相対的な姿勢と好奇心
後世にはキケロが「歴史の父」と呼び、その呼称が定着しました。一方でトゥキュディデスは批判的な立場もとりましたが、現代の歴史学においてヘロドトスの記述は考古学的発見によって部分的に裏付けられており、古代地中海世界を知る上での第一級資料として扱われています。
使い方・例文
西洋史の入門書や高校・大学の授業で、歴史学の成立を語る際にヘロドトスの名前は最初に登場します。
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