ヘルムホルツとは?
へるむほるつ
ヘルムホルツとは、19世紀ドイツの物理学者・生理学者で、エネルギー保存則の定式化や音響学・光学・神経生理学など幅広い分野に多大な貢献をした科学者です。
ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ(1821〜1894)は、ドイツ・ポツダム生まれの物理学者・生理学者です。医学を学んだ後、物理学・生理学・哲学にまたがる幅広い業績を残し、19世紀科学を代表する巨人として知られています。
最も重要な業績のひとつが、1847年に発表したエネルギー保存の法則(熱力学第一法則)の数学的定式化です。エネルギーはさまざまな形態に変換されても総量は変わらないという原理を明確に示し、近代物理学の礎を築きました。
生理学の分野でも先駆的な仕事を行いました。主な功績は次のとおりです。
- 神経インパルス(神経興奮)の伝導速度を世界で初めて実測
- 眼底鏡(検眼鏡)の発明による眼科診断の革新
- 色覚の三原色理論(ヤング=ヘルムホルツ説)の発展
- 音の知覚・共鳴に関する「ヘルムホルツ共鳴」の解明
音響学では、特定の周波数の音を選択的に増幅するヘルムホルツ共鳴器の概念を確立しました。これは現在でも音響工学や建築設計に応用されています。
晩年はベルリン大学の物理学教授として後進の指導にも力を注ぎ、マックス・プランクやハインリヒ・ヘルツなどの優れた弟子を育てました。その広範な知的活動から「最後の万能の天才」とも呼ばれています。
使い方・例文
音楽スタジオや劇場の吸音設計において、ヘルムホルツ共鳴の原理を利用した吸音パネルが導入されることがあり、科学の授業でもエネルギー保存則の代表例として名前が登場します。
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