ブロン・チョエンとは?
ぶろんちょえん
ブロン・チョエンとは、カンボジアの水上祭りで、月明かりの下で競漕や花火が行われる国民的な祝祭です。
ブロン・チョエン(Bon Om Touk)は、カンボジアで毎年旧暦の満月の夜(10〜11月ごろ)に3日間にわたって行われる「水祭り(ウォーター・フェスティバル)」です。クメール語で「ボート競漕祭り」を意味し、国民が最も楽しみにする大型行事のひとつです。
祭りの背景には、トンレサップ湖の独特な水文現象があります。乾季にはメコン川に流れ込むトンレサップ川が、雨季になると増水したメコン川に押し返されて逆流し、湖の面積が数倍に拡大します。水祭りはこの逆流が終わり、川が再びトンレサップ湖からメコン川に向かって流れを戻す時期に合わせて開催されます。
祭りの主な行事は次の通りです。
- ボート競漕(ノンゴ):細長い木製の競漕舟で速さを競い、各地域のチームが参加する
- 王室バージ(儀式用舟)の行列:伝統的な装飾を施した舟がトンレサップ川を行進する
- ロイ・プラティップ(灯篭流し):ロウソクを灯した小舟を川に流し、水の神への感謝を捧げる
- 花火:夜空を彩る打ち上げ花火で祭りが最高潮に達する
首都プノンペンには数十万〜100万人規模の人々が集まり、全国的な移動と交流が起きます。カンボジアの農業文明・水との共生・仏教的な感謝の精神が一体となった祭典として、国民のアイデンティティと深く結びついています。
使い方・例文
ブロン・チョエンの期間中、プノンペンのトンレサップ川沿いには何十万もの観客が集まり、各地域の代表チームが競う華やかなボート競漕が繰り広げられます。
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