フーゴー・ヘーリングとは?
ふーごーへーりんぐ
フーゴー・ヘーリングは、20世紀初頭のドイツの建築家で、機能主義に生物学的思想を取り込んだ「有機的建築」の先駆者です。
フーゴー・ヘーリング(Hugo Häring、1882〜1958年)は、ドイツの建築家・建築理論家です。バウハウスや国際様式が台頭した時代に活躍しながら、几何学的な形態を優先する主流の機能主義とは一線を画す独自の思想を展開しました。
ヘーリングは「オルガンヴェルク(Organwerk)」という概念を提唱し、建築は自然の生命体のように内側の機能から形が生まれるべきだと主張しました。この考え方は後に「有機的建築」と呼ばれ、人間の行動や空間の使われ方を起点に設計する手法として評価されています。
彼の思想の主なポイントは以下のとおりです。
- 形態は外部から課すのではなく、機能から自然に生まれるべき
- 直線・直角よりも曲線・有機的形態を重視
- 人間の生活様式に寄り添う空間構成の追求
- ル・コルビュジエ的な幾何学的合理主義への批判的立場
代表作としてガークフ農場(1924〜1925年)が知られ、その曲線的な農業建築は有機的建築の実例として建築史の教科書に記載されています。ヘーリングの思想はハンス・シャロウン、アルヴァ・アアルトらに影響を与えました。
使い方・例文
建築史の講義でモダニズム建築の多様性を説明する際、幾何学的機能主義との対比としてヘーリングの有機的建築が取り上げられます。
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