フルクサスとは?
ふるくさす
フルクサスとは、1960年代に活動したラジカルな前衛芸術運動で、日常行為や偶発性をアートとして提示し、芸術と生活の境界を解体しようとしました。
フルクサス(Fluxus)は、ラテン語で「流れ」「変化」を意味する言葉を名称に持つ、国際的な前衛芸術運動です。1961年にリトアニア系アメリカ人のジョージ・マチュナスによって提唱され、1960年代から1970年代にかけてヨーロッパ・アメリカ・日本で活発に活動しました。
フルクサスは特定の様式を持つ流派ではなく、哲学的な姿勢・態度を共有するゆるやかなネットワークです。その核心には次のような理念がありました。
- 芸術と日常生活の境界の解消(「芸術=生活」の主張)
- 商業主義・エリート主義的な美術市場への批判
- 楽譜のように指示を書いたカード(イベント・スコア)に従い誰でも実施できる参加型作品
- 偶然性・ユーモア・無意味さを積極的に取り入れる姿勢
主要メンバーにはヨーコ・オノ、ナム・ジュン・パイク、ジョゼフ・ボイス、ジョン・ケージらがいます。ケージの前衛音楽理論も大きな影響を与え、音楽・美術・詩・映像が渾然一体となった「イベント」や「ハプニング」が各地で繰り広げられました。フルクサスはコンセプチュアル・アートやビデオ・アート、さらには現代のメディア・アートにまで続く思想的系譜を形成しています。
使い方・例文
ヨーコ・オノが発表した「グレープフルーツ」は、「空を眺めて雲の形を数えなさい」のような詩的な指示文からなる作品集で、フルクサスのイベント・スコアの代表例として広く知られています。
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