フリーライダー問題とは?
ふりーらいだーもんだい
フリーライダー問題とは、費用を負担せずに公共財やサービスの恩恵を受けようとする人が生じるため、そのサービスが適切に供給されなくなる社会的問題です。
フリーライダー問題(Free Rider Problem)とは、公共財や共有資源において、費用を支払わなくても利益を得られる場合に、多くの人が負担を避けようとする行動が合理的になり、結果としてその財・サービスが過小供給または維持困難になってしまう問題です。経済学・社会学・政治学において広く議論される概念です。
フリーライダー問題が生じる根本的な原因は、公共財の2つの特性にあります。
- 非排除性:対価を支払わない人を利用から除外できない(例:道路、国防、公共放送)
- 非競合性:一人が利用しても他者の利用が妨げられない
これらの特性を持つ財は、市場に任せると「自分が払わなくても他の人が払えば利用できる」と考える人が増え、誰も費用を負担しなくなる「集合行為問題」に陥ります。
具体的な例としては以下が挙げられます。
- 税金を支払わずに道路・警察・防衛の恩恵を受けようとする行動
- 組合費を払わずに労働組合の交渉成果(賃上げなど)だけを享受する
- ワクチン接種を避けて「集団免疫」の恩恵だけを受けようとする
フリーライダー問題への対策としては、政府による税・強制負担、会員制などによる排除の仕組み導入、社会規範・道徳的訴えなどがあります。完全な解決は難しく、多くの公共政策の根幹にある難問として研究が続けられています。
使い方・例文
「国際的な環境協定では、削減コストを負担せずに他国の努力による恩恵だけを享受しようとするフリーライダー問題が、協調を難しくしている」といった文脈で使われます。
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