フランツ・ヴェルフェルとは?
ふらんつゔぇるふぇる
フランツ・ヴェルフェルはオーストリア出身のユダヤ系作家・詩人・劇作家で、表現主義や人道主義的作品で知られる20世紀前半のドイツ語文学を代表する人物です。
フランツ・ヴェルフェル(Franz Werfel、1890〜1945年)はオーストリア=ハンガリー帝国のプラハ(現チェコ)に生まれたユダヤ系のドイツ語作家・詩人・劇作家です。カフカやマックス・ブロートと同世代のプラハ・ドイツ語文学圏の重要な作家の一人です。
若年期は表現主義詩人として出発し、人間愛・兄弟愛・神との関係を高らかに謳った詩集「世界の友(Der Weltfreund)」(1911年)でデビューしました。その後は小説・戯曲でも活躍し、「ベルディの小説」(Verdi: Roman der Oper)(1924年)や大ベストセラーとなった「ムサダの四十日(Die vierzig Tage des Musa Dagh)」(1933年)などを発表しました。後者はオスマン帝国によるアルメニア人虐殺を題材にした歴史小説で、今日でもアルメニア人の記憶と抵抗の象徴として読まれています。
ナチスの台頭によりヴェルフェルはヨーロッパを脱出し、最終的にアメリカ・ロサンゼルスに亡命しました。亡命中に書かれた「ベルナデットの歌(Das Lied von Bernadette)」(1941年)はルルドの聖女ベルナデットを描いた宗教小説で、映画化もされ国際的に大きな成功を収めました。
ヴェルフェルの作品は宗教・人道主義・歴史的悲劇を軸に据え、欧州の激動の時代を証言する文学として高い評価を得ています。
使い方・例文
20世紀のドイツ語文学やアルメニア人虐殺を学ぶ際に、「ヴェルフェルの『ムサダの四十日』はアルメニア人の抵抗を描いた歴史小説として、今も広く読まれている」と紹介されます。
この用語をシェア
最終更新: