フランツ・ブレンターノとは?
ふらんつぶれんたーの
フランツ・ブレンターノとは、19世紀オーストリアの哲学者・心理学者で、「志向性」の概念を再興し現代現象学・分析哲学の源流を形成した人物です。
フランツ・ブレンターノ(1838〜1917年)は、ドイツのマリーエンベルク生まれの哲学者・心理学者で、後にオーストリアを主な活動の場としました。ヴュルツブルク大学やウィーン大学で教鞭を執り、多くの弟子を育てました。
ブレンターノの最も重要な哲学的貢献は、「志向性(intentionality)」の概念の再発見と精緻化です。1874年の著書『経験的立場からの心理学』において、心的現象はつねに「何かに向けられている」という特性(志向性)を持つことを論じました。これはスコラ哲学の概念を近代哲学に蘇らせたもので、心の本質をめぐる哲学的議論に根本的な転換をもたらしました。
ブレンターノの思想は後世の哲学に多大な影響を与えました。
- エトムント・フッサール:現象学を創始し志向性を中心概念に据えた
- アレクシウス・マイノング:対象論を展開した
- フロイトの精神分析にも間接的な影響があるとされる
また、ブレンターノは倫理学においても「正しい愛」という概念を基軸にした価値論を展開し、規範倫理学の発展に寄与しました。哲学と心理学の境界に立ち、近代の心の哲学の出発点を作った思想家として高く評価されています。
使い方・例文
哲学の授業や書籍で、「フッサールの現象学はブレンターノの志向性概念を引き継いで発展させたものだ」というように紹介される場面で登場します。
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