本文へスキップ

アレクシウス・マイノングとは?

あれくしうすまいのんぐ

アレクシウス・マイノングとは、19〜20世紀オーストリア哲学者で、対象論(Gegenstandstheorie)を提唱し、存在しない対象の哲学的分析で知られる人物です。

アレクシウス・マイノング(Alexius Meinong、1853〜1920年)は、オーストリア哲学者・心理学者で、グラーツ大学で哲学と実験心理学の教授を務めました。フランツ・ブレンターノの弟子として心理学的記述の方法を学びながら、独自の「対象論(Gegenstandstheorie)」を発展させました。

マイノングの哲学で最も重要な概念は、「存在しない対象」の分析です。「黄金の山」や「丸い四角形」のような現実に存在しないものについても、私たちは思考し語ることができます。マイノングはこれを「存在外の存在(Außersein)」として捉え、対象は存在するかどうかとは独立に「あるもの(Sosein)」として成立すると論じました。

彼の対象論の主な区分は以下のとおりです。

  • 実存(Existenz):時空間的に実在するもの(石・木など)
  • 持続(Subsistenz):時空間に依存しないが客観的に成立するもの(数・命題など)
  • 存在外(Außersein):実存も持続もしない対象(黄金の山・丸い四角など)

バートランド・ラッセルはマイノングの対象論を批判し、確定記述の理論で対抗しましたが、この論争は20世紀の言語哲学・存在論を大きく発展させました。マイノングは現代の可能世界論や自由論理学にも影響を与えた哲学者です。

使い方・例文

分析哲学の存在論の授業で「マイノングは存在しない対象にも論理的地位を認めた」というかたちで引用されます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語