フランシスコ・スアレスとは?
ふらんしすこすあれす
フランシスコ・スアレスは、スコラ哲学を大成した16〜17世紀スペインのイエズス会神学者・哲学者です。
フランシスコ・スアレス(Francisco Suárez、1548〜1617年)は、スペイン・グラナダ出身のイエズス会士で、後期スコラ哲学(スアレス主義)の最大の代表者として西洋哲学史に名を刻む神学者・哲学者です。
スアレスはトマス・アクィナスのスコラ哲学を継承しつつも、独自の視点で体系化・発展させました。彼の主著『形而上学討論集(Disputationes Metaphysicae)』(1597年)は、アリストテレス哲学とキリスト教神学を統合した大著で、ヨーロッパ各地の大学で長く教科書として使用されました。
スアレスの思想の特徴は以下の点にあります。
- 存在論における「個体化の原理」をめぐる独自の議論
- 国際法・自然法論への貢献(グロティウスに先立つ国際法の先駆者とも評価される)
- 政治哲学における「人民主権論」の提唱
- 恩寵と自由意志の関係をめぐる「中間知識(モリニズム)」論
スアレスの哲学はデカルト、ライプニッツ、ウォルフら近代哲学者にも影響を与え、カトリック哲学の枠を超えて近代思想全般の形成に寄与しました。国際法学史においても、主権国家間の法的秩序を論じた先駆者として重視されています。
使い方・例文
スコラ哲学の歴史や国際法の思想的起源を論じる文章で、スアレスの名前と著作が引き合いに出されることがあります。
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