フィルダムとは?
ふぃるだむ
フィルダムとは、土や砂利・岩石などの自然材料を積み上げて築造するダムの総称で、コンクリートダムとともに代表的なダム形式のひとつです。
フィルダム(Fill Dam)とは、土砂・砂利・岩石などの自然材料を主体として盛り立て(フィル)て築造するダムの総称です。コンクリートを使わず地元で調達しやすい自然材料を活用するため、世界中で最も多く建設されているダム形式です。
フィルダムは材料と構造の違いによっていくつかの種類に分かれます。
- アースダム(土堰堤):主に土や砂を使って盛り立てたもの。最も基本的な形式で歴史も古い。
- ロックフィルダム:岩石を主体とし、中央または表面に遮水ゾーン(粘土やコンクリート)を設けたもの。大型のダムに多い。
- ゾーン型フィルダム:透水性の異なる複数の材料をゾーンごとに配置して安定性と遮水性を両立したもの。
フィルダムの特徴として、基礎地盤の地質条件に比較的柔軟に対応できる点が挙げられます。岩盤が弱い場所や軟弱地盤でもコンクリートダムより適している場合があります。一方で、越流(堤体を水が越えること)に弱く、洪水時の管理に注意が必要です。
日本国内でも多数のフィルダムが水道・農業用水・発電・洪水調節のために各地に建設されており、ダム工学・土木工学の重要な分野を形成しています。
使い方・例文
土木工学や河川・治水を学ぶ授業、あるいはダムカードを集める趣味の場面で「このダムはロックフィルダム」といった形で登場します。農業用ため池の大型版として地域の水資源管理を支えている存在でもあります。
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