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ファルソボルドーネとは?

ふぁるそぼるどーね

ファルソボルドーネとは、ルネサンスからバロック期に用いられた声楽の和声付け技法で、詩篇唱などに使われた簡素な多声様式です。

ファルソボルドーネ(Falsobordone)は、ルネサンス後期からバロック時代にかけてカトリック教会音楽中心に広く用いられた声楽の和声付け手法です。語源イタリア語で「偽りのバス(ドローン)」を意味し、単純な和声進行に聖歌の旋律を乗せた即興的な多声様式が特徴です。

ファルソボルドーネの基本形は、テノール声部が聖歌旋律(グレゴリオ聖歌など)を担当し、他の声部がそれに対して和音をつける形です。主に三和音または六の和音が連続し、複雑な対位法的絡み合いはほとんどなく、シンプルな和声的テクスチャが保たれます。詩篇唱(詩篇の朗唱)・哀歌・讃歌などに多く用いられました。

この手法はイタリアを中心に発展しましたが、スペイン・ポルトガル・フランスなど広くカトリック圏に普及しました。パレストリーナやトマス・ルイス・デ・ビクトリアなどの著名な作曲家も、典礼の場でファルソボルドーネを活用しました。

後のバロック期には、この手法をもとに通奏低音様式が発達していく過程に影響を与えたとも考えられており、西洋音楽史における和声の発展を理解するうえで重要な概念です。

使い方・例文

カトリックの典礼音楽において、詩篇をシンプルな和声で歌う際にファルソボルドーネが用いられ、聖堂の荘厳な雰囲気を演出しました。

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