ファテープル・シークリーとは?
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ファテープル・シークリーとは、16世紀にムガル帝国のアクバル帝が建設したインドの都市遺跡で、赤砂岩の宮殿・モスクが一体となったユネスコ世界文化遺産です。
ファテープル・シークリー(Fatehpur Sikri)は、インド北部のウッタル・プラデーシュ州アーグラ県に位置する城塞都市の遺跡です。ムガル帝国第3代皇帝アクバル(在位1556〜1605年)が1571年頃から約15年かけて建設した都城で、1986年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
「ファテープル」とはアラビア語・ペルシャ語で「勝利の都市」を意味し、アクバル帝がグジャラートへの遠征で勝利を収めたことを記念して命名されました。都市の建設はイスラームの聖者シャイク・サリム・チシュティへの敬意も背景にあり、かれの予言によって皇位継承者が生まれたと信じたアクバル帝がその聖地に都を移したとされます。
ファテープル・シークリーの建築は、イスラーム様式とヒンドゥー・ジャイナ教の様式が巧みに融合した「ムガル建築」の傑作として知られています。主な見どころは次の通りです。
- ブランド・ダルワーザ(大門):高さ約54メートルにおよぶ壮大な凱旋門
- ジャーマー・マスジッド:広大な中庭を持つ金曜礼拝モスク
- パンチ・マハル:5層構造の風通しの良い宮殿楼閣
- ディーワーニ・カース(謁見殿):柱頭が特異な一本柱の円卓を持つ謁見室
しかし水不足などの問題から建都からわずか約14年で放棄され、今日では「幻の都」として遺跡のまま残っています。完全な形で保存された都市遺跡として、ムガル建築の最高水準を示す場所です。
使い方・例文
「ファテープル・シークリーは、壮麗な赤砂岩の建物群が築かれたにもかかわらず、完成からほどなく水不足で放棄された悲運の都として知られている」という文脈で使われます。
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