ピーター・ラックスとは?
ぴーたーらっくす
ピーター・ラックスは、偏微分方程式と数値解析の分野で多大な貢献をしたハンガリー系アメリカ人数学者で、2005年にアーベル賞を受賞しました。
ピーター・ラックス(Peter Lax、1926年生まれ)は、ハンガリー・ブダペスト出身のアメリカの数学者です。第二次世界大戦中に家族とともにアメリカへ移住し、ニューヨーク大学クーラント数理科学研究所で長きにわたり研究・教育に従事しました。
ラックスの研究は、主に偏微分方程式(PDE)と数値解析の領域に集中しています。とくに双曲型保存則の理論において、衝撃波を含む解の構造を厳密に解析する「ラックス・エントロピー条件」や「ラックス・フリードリクス法」などを確立しました。これらは流体力学や気体力学のシミュレーションに欠かせない基盤理論となっています。
また、線形代数におけるラックス等価定理(一貫性と安定性が収束を保証する)は数値計算の教科書に必ず登場する重要定理です。散乱理論・ソリトン理論にも貢献し、その業績は純粋数学から応用数学まで広範にわたります。
2005年にノルウェー数学会が授与するアーベル賞を受賞し、「PDEと数値解析への先駆的貢献」が高く評価されました。アメリカ数学会会長も務めた、20世紀後半を代表する応用数学者の一人です。
使い方・例文
流体のシミュレーションや気象モデルを学ぶ際、ラックスの名を冠した差分スキームや定理が教科書の基礎項目として登場します。
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