ヒメマツゴケとは?
ひめまつごけ
ヒメマツゴケとは、マツゴケに似た小型のコケ植物で、樹幹や岩の表面に這うように生育します。
ヒメマツゴケ(姫松苔)は、蘚類(センルイ)の中でも木や岩の表面に着生する性質をもつコケ植物の一種です。「ヒメ(姫)」という接頭語は小型であることを意味し、マツゴケ類の中でも比較的小さな体を特徴とします。
茎は枝分かれしながら基質に沿って広がり、全体がマット状の群落を形成します。葉は小さく、茎に密集して並んでいます。マツゴケの仲間は乾燥すると葉が縮れ、湿潤になると開く可逆的な水分調整能力をもっており、この性質が過酷な環境でも生き残る助けとなっています。
主な生育場所は樹幹の基部や枝、岩の表面、古い木製の構造物の表面などです。光量の少ない林内から比較的明るい場所まで幅広く適応します。着生型のコケ類は、木や岩を傷つけることなく表面にくっついて生育するため、共生関係に近い存在です。
コケ植物は維管束をもたず、体全体で水分と養分を吸収する原始的な陸上植物です。ヒメマツゴケを含むコケ類は、森林の保水機能を高め、樹幹を流れる雨水を一時的に蓄えることで、樹木の生育環境を整える役割を果たします。テラリウムや苔玉など、日本の園芸文化でも親しまれるコケの仲間です。
使い方・例文
古い神社の杉の幹や森の中の大きな岩の表面に、ヒメマツゴケがビロードのような緑のマットを作っているのが観察されます。
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