パーペンディキュラー様式とは?
ぱーぺんでぃきゅらーようしき
パーペンディキュラー様式とは、イングランドで14〜16世紀に発展したゴシック建築の最終段階で、垂直線を強調した装飾と扇形ヴォールトを特徴とする建築様式です。
パーペンディキュラー様式(Perpendicular style)は、14世紀中頃から16世紀にかけてイングランドで独自に発展したゴシック建築の様式であり、英国ゴシックの最終段階にあたります。「パーペンディキュラー」とは「垂直の」を意味し、窓や壁面に垂直の細いトレーサリー(石造の格子模様)を密に配置する点がその名の由来です。
大陸ヨーロッパのゴシック建築が水平・斜めの要素を多用したのに対し、パーペンディキュラー様式は縦方向のラインを徹底して強調します。天井には「ファン・ヴォールト(扇形ヴォールト)」と呼ばれる、扇を広げたような精緻な石の肋骨構造が用いられ、空間に荘厳な奥行きを生み出します。
代表的な建造物としては以下が挙げられます。
- ウェストミンスター寺院のヘンリー7世礼拝堂(ロンドン)
- グロスター大聖堂の内陣(最初期の事例)
- キングズ・カレッジ礼拝堂(ケンブリッジ)
この様式はイングランドの王権や富裕層の庇護のもとで発達し、宗教改革以前の中世イングランド文化の頂点を示すものとして高く評価されています。後のネオゴシック建築にも多大な影響を与えました。
使い方・例文
「ウェストミンスター寺院のファン・ヴォールトはパーペンディキュラー様式の到達点として知られ、観光客が見上げて圧倒される場面がよく見られる。」建築史の授業や英国旅行のガイドブックなどで登場する語です。
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