バローチ人とは?
ばろーちじん
バローチ人とは、パキスタン・イラン・アフガニスタンにまたがるバローチスタン地方を故地とするイラン系の民族で、独自の言語・部族社会・遊牧の伝統を持ちます。
バローチ人(Baloch / Baluchi)は、主にパキスタン南西部のバローチスタン州・イラン南東部のシスターン・バローチェスターン州・アフガニスタン南西部に居住するイラン語派の民族です。総人口は複数の国にまたがるため推計に幅がありますが、数千万人規模とされています。
母語のバローチ語(Balochi)はインド・ヨーロッパ語族のイラン語派に属し、北部方言・南部方言・ブラーフーイー(ドラヴィダ系)など複数の方言・関連言語が存在します。宗教的にはスンニ派イスラームを信仰する人が多数を占めます。
歴史的には部族(サルダール)制度に基づく社会組織を維持し、遊牧・牧畜・農業・交易を生業としてきました。バローチスタン地方は内陸の乾燥・半乾燥地帯であり、こうした環境が遊牧的な生活様式を育んできました。
近代以降はパキスタン・イラン・アフガニスタンの国家領域に分断されており、パキスタンではバローチスタン州の自治・資源利益配分をめぐる問題が続いてきました。バローチスタン地方は天然ガスや鉱物資源が豊富であることでも知られています。
使い方・例文
パキスタンの地図でバローチスタン州を見ると、国土の約44パーセントを占める広大な面積であることがわかり、バローチ人の故地の広さが把握できます。
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