バタック人とは?
ばたっくじん
バタック人とは、インドネシアのスマトラ島北部に居住するオーストロネシア系の民族群で、独自の文字・建築・音楽文化を持ち、主にキリスト教を信仰しています。
バタック人(Batak)は、インドネシアのスマトラ島北部、トバ湖周辺の高原地帯を中心に居住する複数の民族集団の総称です。主要なサブグループとしてカロ・バタック、トバ・バタック、シマルングン・バタック、パクパク・バタック、アンゴラ・バタックなどが挙げられます。総人口は数百万人とされ、インドネシア国内でも規模の大きな民族集団の一つです。
バタック社会の根幹をなすのは「アダット(慣習法)」と「マルガ(父系クラン制度)」です。同じマルガ間での結婚は禁じられ、特定のマルガ同士が婚姻関係を通じて連携するという複雑な社会構造が発達しています。この制度は現代においても結婚や葬儀などの場面で重要な役割を果たします。
文化面での特徴として以下が挙げられます。
- 独自のバタック文字(スラット・バタック)を持つ
- 木彫り装飾が施された高床式の伝統家屋(ルマ・アダット)
- ゴングやトゥリ・トゥリ笛などの民族楽器と合唱文化
- 「トルトル」と呼ばれる伝統舞踊
宗教的には、オランダ植民地時代のキリスト教布教によりプロテスタント・キリスト教(バタック・キリスト教プロテスタント教会)を信仰する人が多数を占めており、イスラム教徒が多いインドネシアの中で独自の文化的立場を持っています。
使い方・例文
インドネシアの民族多様性を紹介する文脈や、スマトラ島の観光・文化案内で言及されます。トバ湖観光とともに「バタック文化」として紹介されることが多く、民族音楽や伝統建築の事例としても登場します。
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