ハンガイ山地草原とは?
はんがいさんちそうげん
ハンガイ山地草原とは、モンゴル中央部のハンガイ山脈周辺に広がる高山草原地帯で、遊牧文化と豊かな生態系を育む大草原です。
ハンガイ山地草原(モンゴル語:Хангайн нуруу)は、モンゴル共和国のほぼ中央に位置するハンガイ山脈(最高峰オトゴントンガル山は標高約4008m)を核として広がる山岳草原地帯です。WWFの生態地域区分では「ハンガイ山地草原」として独立した草原生態地域に指定されています。
この地域は、標高2000〜3000メートル前後の山腹から麓にかけてステップ(草原)とタイガ(針葉樹林)が入り混じる独特の景観を形成しています。夏は比較的涼しく緑豊かな牧草地が広がる一方、冬は厳しい寒さとなり、草原に覆われた山地の厳しい季節変化がこの地域の生態系を特徴づけています。
動植物の多様性も高く、アルガリ(マルコポーロオビス)、モンゴルガゼル、オオカミ、ユキヒョウ(山岳部)などの野生動物が生息します。また希少な猛禽類も観察され、生態保全の観点からも重要な地域です。
古くから遊牧民のモンゴル人が家畜(羊、山羊、馬、ラクダ、ヤク)を伴い季節移動を繰り返しており、現在も伝統的な遊牧文化が根付いています。近年は気候変動や過放牧による草地の劣化も課題となっています。
使い方・例文
「ハンガイ山地草原では今もゲル(モンゴルの伝統的移動住居)が点在し、遊牧民が馬を駆って広大な草原で羊の群れを管理する風景が見られます。」
この用語をシェア
最終更新: