ハサン2世とは?
はさんにせい
ハサン2世とは、モロッコ王国の国王で、1961年から1999年まで長期にわたり同国を統治した君主です。
ハサン2世(Hassan II、1929〜1999年)は、モロッコ王国の第2代国王であり、38年間にわたる長期統治の中でモロッコの政治・外交・経済を主導した君主です。
1961年に父のムハンマド5世の死去に伴い即位しました。即位後は憲法を制定してイスラム法に基づく立憲君主制を確立し、国王が行政・立法・司法の広範な権限を握る体制を構築しました。対外政策においては、西側諸国との良好な関係を保ちつつも非同盟的な外交を展開し、アラブ世界とヨーロッパの橋渡し役として独自の地位を確立しました。
国内では、1975年の「緑の行進」と呼ばれる大規模な市民デモを指導し、スペインからの旧植民地・西サハラの領有を主張するなど民族的求心力を高めました。一方で、政治的反対勢力に対する弾圧も行い、人権問題では国際社会から批判を受けた時期もありました。
1990年代には民主化改革を段階的に進め、政治犯の釈放や言論の自由化にも取り組みました。1999年に心臓病で死去し、現在の国王ムハンマド6世に王位を引き継ぎました。現代モロッコの国家形成において最も大きな影響を与えた君主として歴史に名を残しています。
使い方・例文
モロッコの現代史や中東・北アフリカの政治を学ぶ文脈で、ハサン2世の治世が必ず参照されます。
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