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ハウスドルフ空間とは?

はうすどるふくうかん

ハウスドルフ空間とは、任意の2点をそれぞれ交わらない開集合で分離できるという分離公理を満たすトポロジー空間のことです。

ハウスドルフ空間(Hausdorff space)とは、位相空間トポロジー空間)の中でも、任意の異なる2点 x, y に対して、x を含む開集合 U と y を含む開集合 V が互いに交わらない(U ∩ V = 空集合)ように選べる性質——ハウスドルフ分離公理(T₂公理)——を満たすものを指します。ドイツの数学者フェリックス・ハウスドルフ(Felix Hausdorff)にちなんで命名されました。

この条件は「位相空間の中で、2つの異なる点は必ずお互いに『開近傍で分離』できる」ことを保証します。直感的には、2点が十分に離れて識別可能な空間のことを意味します。

ハウスドルフ空間が重要である主な理由は次のとおりです。

  • 数列の極限が存在するとき、それが一意になることを保証する(複数の極限値が出ない)
  • コンパクト部分集合が閉集合になるという性質が成り立つ
  • 多くの解析学・幾何学の定理の前提条件として使われる

実数直線・ユークリッド空間・多様体など、日常的に扱う多くの空間はハウスドルフ空間です。一方で、代数幾何学のザリスキー位相などはハウスドルフではない重要な例として知られています。現代数学における位相空間論の基本的な概念の一つです。

使い方・例文

ハウスドルフ空間は位相空間論・微分幾何学・代数幾何学の文脈で登場します。「この多様体がハウスドルフ空間であることを確認してから、コンパクト性を議論する」「収束列の極限の一意性はハウスドルフ性から従う」といった形で用いられます。

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