ネオ・エクスプレッショニスムとは?
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ネオ・エクスプレッショニスムとは、1970年代後半から1980年代にかけてドイツやイタリアを中心に台頭した、強烈な感情表現と荒々しい筆致を特徴とする絵画運動のことです。
ネオ・エクスプレッショニスム(Neo-Expressionism)とは、1970年代後半から1980年代にかけてドイツ・イタリアを主な発信地として世界に広まった絵画運動です。ミニマリズムやコンセプチュアル・アートが支配的だった現代美術の潮流に反発し、生々しい感情・暴力・エロス・神話・歴史などを主題とした大画面の具象絵画を再評価しました。
この運動はドイツ語圏では「ノイエ・ヴィルデ(新しき野生人たち)」、イタリアでは「トランスアヴァングァルディア(前衛を超えるもの)」と呼ばれ、それぞれの文化的文脈のもとで展開されました。20世紀初頭のドイツ表現主義(エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーら)の精神的遺産を受け継ぎながら、現代的な問題意識と結びつけた点に特徴があります。
ネオ・エクスプレッショニスムの主要な特徴は次の通りです。
- 大型キャンバスに荒々しく自由な筆致で描く
- 鮮烈な色彩と歪んだ形体による強烈な感情表現
- 神話・歴史・個人的体験などを折衷した主題選択
- 絵画という媒体そのものの価値と快楽を肯定する姿勢
代表的な作家にはアンゼルム・キーファー、ゲオルク・バゼリッツ(ドイツ)、サンドロ・キア、エンツォ・クッキ(イタリア)、ジュリアン・シュナーベル(アメリカ)などがいます。ネオ・エクスプレッショニスムは1980年代の美術市場の活況と相まって国際的な注目を集め、現代絵画における「絵画の復権」を象徴する運動として美術史に位置づけられています。
使い方・例文
アンゼルム・キーファーの巨大な絵画作品は、ドイツの歴史と神話を荒削りな筆触と重厚な素材で表現したネオ・エクスプレッショニスムの代表例として世界の美術館に収蔵されています。
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