コンセプチュアル・アートとは?
こんせぷちゅある・あーと
コンセプチュアル・アートとは、作品の外見や素材よりも作品の背後にある概念やアイデアそのものを重視する、1960年代以降の現代美術の潮流です。
コンセプチュアル・アート(Conceptual Art)は、1960年代に欧米で生まれた現代美術の動向で、「アートにおいて最も重要なのはアイデアや概念(コンセプト)であり、物理的な制作物は付随的なものに過ぎない」という考え方を中心に据えています。
この考え方を明確に打ち出したのは、アメリカの芸術家ソル・ルウィットで、1967年に発表した論文『コンセプチュアル・アートについての覚書』がこの運動の理論的基盤となりました。また、マルセル・デュシャンが既製品(レディメイド)を作品として提示したことが、その精神的な先駆けとされています。
コンセプチュアル・アートの特徴としては以下が挙げられます。
- テキスト・指示書・写真・映像など多様な媒体を使用する
- 制作プロセスや観客との対話を作品の一部とする
- 市場価値や審美的な美しさよりも問いかけを優先する
- 制度・言語・社会への批評的視点を持つ
代表的なアーティストには、ジョセフ・コスース、ローレンス・ウィナー、オノ・ヨーコらが挙げられます。現代美術・インスタレーション・パフォーマンスアートなど、その後の多くの芸術表現に大きな影響を与えた重要な運動です。
使い方・例文
美術館で「椅子・椅子の写真・辞書の『椅子』の定義」の3点を並べて展示するジョセフ・コスースの作品など、概念自体を問うインスタレーション作品がコンセプチュアル・アートの典型例です。
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