ニコラ・ド・コンドルセとは?
にこらどこんどるせ
ニコラ・ド・コンドルセはフランス革命期を生きた哲学者・数学者で、人類の無限の進歩を信じた啓蒙思想の代表的論者です。
マルキ・ド・コンドルセ(Marie Jean Antoine Nicolas de Caritat, marquis de Condorcet、1743〜1794年)は、フランスの哲学者・数学者・政治思想家です。啓蒙主義の時代に生きたコンドルセは、人間理性の力と社会の無限の進歩を核心とした思想を展開し、フランス革命期の重要な知識人の一人として活動しました。
数学の分野では「コンドルセのパラドックス」として知られる集合的選択の問題を定式化し、現代の社会選択理論や投票理論の先駆けとなりました。政治的には立法議会・国民公会議員として活動しましたが、ジャコバン派との対立により逮捕令状を受け、逃亡中に獄中または逃亡先で死去しました(死因については諸説あります)。
- 主著:「人間精神進歩史」(Esquisse d'un tableau historique des progrès de l'esprit humain、1795年刊)
- コンドルセのパラドックス:多数決の非推移性を示す理論
- 男女平等・普通教育の実現を強く主張した先駆的論者
- 公教育の体系化(コンドルセ計画)を国民議会に提出
コンドルセは女性の参政権や奴隷制廃止を18世紀の段階で訴えており、その先進性は現代においても高く評価されています。啓蒙思想とフランス革命の交差点に立つ思想家として、政治哲学・科学哲学の両面で重要な位置を占めています。
使い方・例文
政治哲学や近代民主主義の授業で、「人間の進歩」「多数決の限界」を論じる文脈でコンドルセの名が登場することが多いです。
この用語をシェア
最終更新: