ニコライ・ロバチェフスキーとは?
にこらいろばちぇふすきー
ニコライ・ロバチェフスキーとは、19世紀ロシアの数学者で、ユークリッド幾何学の平行線公理を否定した「双曲幾何学(ロバチェフスキー幾何学)」を独自に創始した人物です。
ニコライ・イワノビッチ・ロバチェフスキー(Nikolai Lobachevsky、1792〜1856年)は、ロシアのニジニ・ノヴゴロドで生まれた数学者で、カザン大学で学び、のちに同大学の学長を長年務めました。
ロバチェフスキーの最大の功績は、非ユークリッド幾何学の一種である「双曲幾何学」の創始です。古代ギリシャ以来、ユークリッドの「平行線公理(一本の直線の外の一点を通る平行線は一本だけ存在する)」は自明の真理として扱われてきました。多くの数学者がこの公理を他の公理から証明しようと試みましたが、誰も成功しませんでした。
ロバチェフスキーは1830年代に、「一点を通る平行線が複数存在する」という仮定のもとで一貫した幾何学体系を構築できることを示しました。この幾何学では三角形の内角の和が180度より小さくなり、平行線は距離が広がっていく独特の性質を持ちます。
同じ頃、ハンガリーのヤーノシュ・ボヤイも独立して類似の体系を発展させており、後にガウスも同様の研究を行っていたことが判明しています。ロバチェフスキーの業績は当初ロシア数学界に正当に評価されませんでしたが、後世に非ユークリッド幾何学の先駆者として広く認められました。この発見は数学の「真理」の意味を根本から問い直し、現代幾何学・一般相対性理論にも繋がります。
使い方・例文
数学史や幾何学の授業で非ユークリッド幾何学が取り上げられる際、ロバチェフスキーの名前が登場し、平行線公理を変えると全く異なる幾何学が成り立つことが説明されます。
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