ドリップ灌漑とは?
どりっぷかんがい
作物の根元に少量の水を直接・継続的に供給する節水型の農業用灌漑技術です。
ドリップ灌漑(Drip Irrigation)とは、点滴灌漑・滴下灌漑とも呼ばれ、細いチューブや配管に設けられた小さな孔(エミッター)から水を一滴ずつ作物の根元付近に直接供給する農業用灌漑技術です。イスラエルで1960年代に実用化され、乾燥地農業の革新をもたらしました。
従来のスプリンクラーや畝間灌漑と比較して次のような利点があります。
- 節水効果:蒸発・流出ロスが少なく、同じ収量を得るのに必要な水量を大幅に削減できる
- 肥料の効率化:肥料を水に溶かして同時に施すフェルティゲーション(液肥灌水)が可能
- 雑草抑制:畝間に水が届きにくいため、雑草の発生が少ない
- 病害リスク低減:葉や茎が濡れないため、カビや病原菌が繁殖しにくい
水資源が乏しい中東・北アフリカ・インドなどの乾燥・半乾燥地帯で特に普及しており、イスラエルでは農業用水の大部分がドリップ灌漑で管理されています。日本でも果樹・野菜・花卉栽培に導入が進んでいます。
導入コストやチューブ詰まりのメンテナンスといった課題もありますが、水不足が深刻化する世界的な文脈において、持続可能な農業を実現するための重要技術として注目が高まっています。
使い方・例文
「乾燥地帯での農業にドリップ灌漑を導入したところ、従来の灌漑方式に比べて水の使用量を半分以下に抑えながら、トマトの収量を維持することができた」のように、農業技術や水資源管理の話題で使われます。
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