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ドラーム・コホモロジーとは?

どらーむこほもろじー

ラーム・コホモロジーとは、微分形式を用いて多様体の位相的な形を解析する理論で、微分幾何学とトポロジーをつなぐ重要な道具です。

ラーム・コホモロジー(de Rham cohomology)は、滑らかな多様体の上で定義された微分形式(differential form)を使い、その多様体の位相的な性質を代数的に捉える理論です。スイス数学者ジョルジュ・ドラームが20世紀前半に確立しました。

基本的な考え方は次のとおりです。微分形式の外微分 d を繰り返すと d ∘ d = 0 という性質があります。これを使い、「閉形式(dω = 0 を満たす形式 ω)」の空間を「完全形式(ω = dα となる形式)」の空間で割ったものが、ドラーム・コホモロジー群 H^k_dR(M) です。

ドラーム・コホモロジーの重要な点は以下のとおりです。

  • 多様体の形(位相)を反映し、連続変形で変化しない不変量である
  • ドラームの定理により、特異コホモロジー(位相的な方法)と同型になる
  • ベッチ数(Betti numbers)がコホモロジー群の次元として得られる
  • ポアンカレ双対性・ホッジ理論など豊かな構造を持つ

応用としては、物理学のゲージ理論や電磁気学の微分形式的記述、代数幾何学における複素多様体の研究、弦理論などにわたります。「穴の数」を数える直感的なコホモロジーの概念を微分積分学の言葉で厳密に定式化したものとも言えます。

使い方・例文

2次元の円環(トーラス)のドラーム・コホモロジーを計算すると、1次コホモロジー群が2次元になることが分かり、これはトーラスが「2種類の本質的なループ」を持つという位相的事実に対応します。

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