ドミトリー・ウシャコフとは?
どみとりーうしゃこふ
ドミトリー・ウシャコフは、ロシア語の大規模な解説辞典を編纂したことで知られる20世紀ソ連の言語学者・辞典編集者です。
ドミトリー・ニコラエヴィチ・ウシャコフ(Dmitry Nikolaevich Ushakov、1873〜1942年)は、ロシアの著名な言語学者・辞典編集者です。彼の名前を冠した『ウシャコフ辞典』は、ロシア語の語彙・語義・用法を広く収録した記念碑的な大辞典として、ロシア語研究の基礎文献の一つとなっています。
ウシャコフはモスクワ大学で長年にわたって言語学を講じ、ロシア語の正書法・音韻論・語彙論の研究に取り組みました。彼が中心となって編纂した『ロシア語解説辞典』(1935〜1940年刊行、全4巻)は、当時のロシア語の標準的な語形・語義・文体的用法を網羅しており、20世紀前半の規範的ロシア語を記述した代表的な辞典として現在も参照されています。
また、ウシャコフはロシア語の正書法改革にも深く関わりました。1917年の革命後に実施されたロシア語正書法の大幅な簡略化(一部文字の廃止など)の作業にも参画し、現代ロシア語表記の基礎を整える上で貢献しました。主な業績は次の通りです。
- 『ロシア語解説辞典』(全4巻)の主要編集者
- ロシア語正書法改革への参画
- モスクワ大学での言語学研究・教育
- 規範的ロシア語記述の確立に貢献
ウシャコフの辞典は今日のロシア語辞典の原点の一つとして位置づけられており、言語学史上重要な遺産です。
使い方・例文
「ロシア語の古い語義を調べるときはウシャコフ辞典が参照される」という形で、ロシア語学や翻訳研究の場面で名前が挙がります。
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