トマス・リードとは?
とますりーど
トマス・リードとは、18世紀スコットランドの哲学者で、常識哲学(スコットランド常識学派)の創始者として知られる人物です。
トマス・リード(Thomas Reid、1710〜1796年)は、スコットランド啓蒙期を代表する哲学者で、グラスゴー大学などで道徳哲学を教えました。デイヴィッド・ヒュームの懐疑論に対抗するかたちで「常識哲学(Common Sense Philosophy)」を打ち立て、スコットランド常識学派の創始者となりました。
リードの哲学の核心は、人間には生まれながらに信頼できる「常識的原理」が備わっており、外界の実在や因果関係、他者の心の存在などは直接的な知覚によって把握できるという立場です。ヒュームが知覚の束に過ぎないとした「自己」についても、リードは連続した能動的な自己の実在を擁護しました。
主著には次のものがあります。
- 『人間の心の能力に関する研究(Inquiry into the Human Mind)』(1764年)
- 『知的能力論(Essays on the Intellectual Powers of Man)』(1786年)
- 『能動的能力論(Essays on the Active Powers of Man)』(1788年)
リードの常識哲学はイギリスやアメリカに広く普及し、19世紀の道徳哲学・認識論に多大な影響を与えました。現代哲学においても「素朴実在論」の先駆として再評価されています。
使い方・例文
認識論の授業で「リードはヒュームの懐疑論に対し、常識こそが哲学の出発点だと反論した」と紹介されます。
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