本文へスキップ

テトラヒドロ葉酸とは?

てとらひどろようさん

トラヒドロ葉酸とは、ビタミンB群の一種である葉酸が体内で還元された活性型で、核酸やアミノ酸の合成に欠かせない補酵素です。

トラヒドロ葉酸(THF)は、葉酸(ビタミンB9)が酵素ジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)によって段階的に還元されて生成される活性型の補酵素です。構造上、葉酸の二重結合が水素付加によって飽和されており、「テトラヒドロ」の名はこの4つの水素原子に由来します。

THFの最大の役割は一炭素単位(C1ユニット)の転移反応を担うことです。メチル基・メチレン基・ホルミル基などの一炭素断片をTHFが受け渡し役として機能することで、以下の重要な生合成が進行します。

  • チミジル酸(DNAの構成成分)の合成
  • プリン塩基の生合成
  • メチオニン・セリン・グリシン間の相互変換
  • ヒスチジンの代謝

葉酸摂取が不足するとTHFが枯渇し、DNA合成が滞ることで赤芽球の核成熟が遅れ、巨赤芽球性貧血が生じます。また、妊娠初期の葉酸不足は胎児の神経管閉鎖障害(二分脊椎など)リスクを高めるため、葉酸サプリメントが推奨されています。抗がん剤・抗菌薬のメトトレキサートやトリメトプリムはDHFRを阻害してTHF生成を妨げることで効果を発揮します。

使い方・例文

妊娠を計画中の女性が「葉酸サプリを飲む」のは、体内でテトラヒドロ葉酸を十分に確保し、胎児の正常な神経管形成を支えるためです。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語