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ツチアケビとは?

つちあけび

ツチアケビは葉を持たない腐生ランで、秋に赤いアケビに似た果実をつけることで知られる不思議な植物です。

ツチアケビ(土木通)は、ラン科ツチアケビ属(Cyrtosia septentrionalis)に属する腐生植物(菌従属栄養植物)で、日本朝鮮半島中国ロシア極東などに分布します。葉緑素を持たず、ナラタケなどの担子菌類と共生することで養分を得て生育します。

茎は太くて赤みがかった褐色で、高さは40〜100cm程度にもなります。花期は6〜7月で、茎の上部に淡黄褐色の花を多数咲かせます。花はランらしい形をしていますが、半開きで地味な印象です。最大の見どころは秋の果実で、長さ5〜10cmほどの赤く熟した液果がアケビに似た形でたわわになります。この赤い果実が人目を引き、「ツチアケビ」(土のアケビ)の名がつきました。

腐生ランとしての特徴は以下のとおりです。

  • 光合成をせず、菌根菌(主にナラタケ属)経由で養分を得る
  • 葉は完全に退化しており、茎だけが地上に出る
  • 赤い果実は鳥に食べられ種子を散布する
  • 自然林に依存しており、移植は不可能

環境省レッドリストの準絶滅危惧(NT)に指定されており、森林の減少と共に個体数が減っています。秋に赤い果実をつけた姿は野山の珍品として野草愛好家に人気があります。

使い方・例文

「秋の雑木林の中に、赤いソーセージのような実がびっしりついた茎が立っていた。ツチアケビの果実で、葉も緑もない不思議な植物だと知って驚いた」というように、きのこ狩りや山歩きの場面で語られることが多い語です。

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