チューダーアーチとは?
ちゅーだーあーち
チューダーアーチとは、イングランドのチューダー朝時代に発展した、低く平たい四中心尖頭アーチのことです。
チューダーアーチ(Tudor arch)は、イングランドのチューダー朝(15世紀〜17世紀初頭)に建てられた建築物に多く用いられた、独特の形態を持つアーチ様式です。正式には「四中心アーチ(four-centred arch)」と呼ばれ、頂部が平坦で幅広く、低く押しつぶされたような形状が特徴です。
構造的には4つの異なる円弧を組み合わせて描かれます。アーチの両端では急な曲線が描かれ、頂部に近づくにつれて曲率が緩やかになり、水平に近い形で頂点に到達します。この形状により、従来のゴシック建築に見られる高い尖頭アーチとは対照的な、水平性・安定感を強調した外観が生まれます。
チューダーアーチの特徴をまとめると次のとおりです。
- 頂部が低く平坦で、横に広がった形状
- 4つの円弧を組み合わせた複合的な曲線
- 後期ゴシック様式(垂直様式)の一部として発展
- ウィンザー城やウェストミンスター寺院の一部などに見られる
チューダーアーチは宮殿・教会・大学・門などに広く採用され、イングランド建築の独自性を示す要素のひとつとなっています。19世紀のゴシック・リバイバル運動でも再び用いられ、大学キャンパスや公共建築にも影響を与えました。
使い方・例文
イギリスの歴史的建築物を解説する際に「正門のアーチはチューダーアーチで、頂部が平らに押しつぶされた独特の形が特徴です」といった文脈で登場します。
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