チュラーロンコーン大王とは?
ちゅらーろんこーんだいおう
チュラーロンコーン大王とは、19〜20世紀のタイ(シャム)を統治したチャクリー王朝第5代国王で、近代化改革を主導し、タイを欧米列強の植民地化から守った「大改革王」です。
チュラーロンコーン大王(1853〜1910年)は、タイ語の称号ではラーマ5世とも呼ばれるチャクリー王朝の国王で、在位期間は1868年から1910年の42年間に及びます。
彼が王位を継いだ時代、東南アジアはイギリスとフランスによる植民地化の波に晒されており、隣国ビルマやカンボジアは既に支配下に置かれていました。チュラーロンコーンはこの危機に対し、従来の伝統を守りながらも果断な近代化改革を推進しました。
主な改革の内容は以下の通りです。
- 奴隷制度の段階的廃止と農民の身分解放
- 近代的な官僚制度・司法制度の整備
- 鉄道・電信・近代郵便制度の導入
- 欧米への留学生派遣と教育制度の改革
外交面では、フランスとイギリスの双方に領土を譲歩しながらも巧みに緩衝地帯として国を維持し、東南アジアで唯一独立を保った国としてタイを守り抜きました。国民からの敬愛は現代でも続いており、毎年10月23日の「チュラーロンコーン記念日」には多くの市民が像の前に献花します。
使い方・例文
タイ近代史の文脈で「植民地化されなかった唯一の東南アジア国家」を説明する際に、チュラーロンコーン大王の外交手腕が必ずといっていいほど取り上げられます。
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