チャム族とは?
ちゃむぞく
チャム族とは、かつてインドシナ半島に強大なチャンパ王国を築いたオーストロネシア語族系の民族です。
チャム族(Cham)は、現在のベトナム中南部・カンボジア・タイなどに居住するオーストロネシア語族(マレー・ポリネシア語族)に属する民族です。その起源は古く、2世紀頃から現在のベトナム中部を中心に「チャンパ王国」と総称される複数の海洋国家群を形成し、インド文明の強い影響を受けた独自の文化を花開かせました。
チャンパはインド洋交易の要衝に位置し、ヒンドゥー教および後に仏教を取り込んだ石造寺院建築(ミーソン聖域など)で知られます。ミーソン遺跡はユネスコ世界遺産に登録されており、往時の繁栄を今に伝えています。
15世紀以降、北からのベトナム(大越)の南進によって領土を次第に失い、17世紀に事実上滅亡しました。カンボジアに移住したチャム族の多くはイスラム教を受容し、現在も独自のイスラム文化を維持しています。ベトナム国内のチャム族は政府公認の少数民族として保護されており、チャム語の維持や伝統的な織物・陶芸の継承が続けられています。
使い方・例文
東南アジアの古代史や世界遺産ミーソン遺跡を解説する際に、チャム族とチャンパ王国の名前が必ず登場します。
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