ダグマール (デンマーク王妃)とは?
だぐまーる
ダグマール(デンマーク王妃)とは、12〜13世紀にデンマーク王クヌー6世の妃となったボヘミア出身の王妃で、その慈悲深い人柄でデンマーク国民に深く愛されました。
ダグマール(1186頃〜1212年)は、ボヘミア王国(現チェコ)の王族の娘として生まれ、デンマーク王ヴァルデマー2世の最初の妃となった人物です。本名はマルケータ(マルガレーテ)といいますが、デンマークでは「ダグマール(朝の輝き)」という愛称で親しまれました。
1205年にデンマークに嫁いだダグマールは、その謙虚さと慈愛に満ちた性格によって、宮廷だけでなく民衆からも広く愛されました。伝承によれば、彼女は結婚に際して夫ヴァルデマー2世に囚人の釈放や農民への重税軽減を求めたとされており、弱者への配慮を惜しまない姿勢が伝説として語り継がれています。
1212年、長男の出産後に若くして世を去りました。その死はデンマーク全土で深く嘆かれ、彼女の生涯はデンマークの民謡(バラッド)に繰り返し歌われてきました。「ダグマールの歌」と総称される一連のバラッドは、中世デンマーク文学の重要な遺産のひとつです。
死後も王妃の面影はデンマークの文化的記憶に刻まれており、彼女が身につけていたとされる「ダグマールの十字架」と呼ばれる金製の聖遺物箱も現存し、コペンハーゲンの国立博物館に所蔵されています。
使い方・例文
デンマーク中世史や中世バルト海地域の王族外交を扱う文脈、またはデンマーク民謡・バラッド文学を研究する際に登場する人物です。
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