ダクタイル鋳鉄管とは?
だくたいるちゅうてつかん
ダクタイル鋳鉄管とは、鋳鉄に球状黒鉛組織を持たせることで高い強度と靭性を実現した、水道や下水道向けの管材です。
ダクタイル鋳鉄管(ductile cast iron pipe)とは、鋳鉄の組織中に含まれる黒鉛を球状化させる処理(球状化処理)を施すことで、従来の普通鋳鉄管に比べて強度・靭性・延性(ductility)を大幅に向上させた鋳鉄製の管材です。「球状黒鉛鋳鉄管」とも呼ばれます。
普通鋳鉄管では黒鉛が片状(フレーク状)に析出するため、衝撃を受けると割れやすい性質がありました。これに対しダクタイル鋳鉄管は、マグネシウムなどを添加して黒鉛を球状化することで、鋼に近い靭性と延性を持ちながら、鋳鉄の優れた耐食性・鋳造性・加工性も兼ね備えています。
ダクタイル鋳鉄管の主な特長は次のとおりです。
- 高強度・高靭性:地震時の地盤変動や交通荷重に耐える
- 耐食性:内外面の塗覆装により長期間の腐食に強い
- 長寿命:適切に管理すれば数十年以上の使用が可能
- 施工性:メカニカル継手など各種接合方式に対応
水道用・下水道用・工業用など幅広い用途に使用されており、特に日本では上水道の基幹管路として広く普及しています。耐震化が求められる地域では、地盤の変位に追従できる「耐震継手付きダクタイル鋳鉄管」が採用されるケースが増えています。
使い方・例文
「老朽化した普通鋳鉄管をダクタイル鋳鉄管に更新し、耐震性を大幅に向上させた」「水道本管の新設工事にダクタイル鋳鉄管が採用された」といった場面で登場します。
この用語をシェア
最終更新: