ソースティン・ヴェブレンとは?
そーすてぃんゔぇぶれん
ソースティン・ヴェブレンは、19世紀末から20世紀初頭に活躍したアメリカの経済学者・社会学者で、制度派経済学の創始者として知られます。
ソースティン・ヴェブレン(Thorstein Veblen、1857〜1929年)は、アメリカの経済学者・社会評論家であり、主流の新古典派経済学に対して批判的な立場をとった制度派経済学の先駆者です。ノルウェー系移民の家庭に生まれ、イェール大学で博士号を取得しました。
ヴェブレンの最大の功績は、1899年に発表した著書『有閑階級の理論』にあります。この書で彼は、富裕層が富や地位を誇示するために財やサービスを消費する行動を「誇示的消費(顕示的消費)」と呼んで概念化しました。これは、価格が高いほど需要が増えるという一般的な経済行動に反するもので、社会的な地位の象徴として消費が行われることを鋭く指摘したものです。
また彼は、経済制度と人間の習慣・本能との関係に注目し、経済を単なる価格メカニズムではなく、社会的・文化的な制度の産物として捉えました。彼の分析視点は以下のような点で特徴的です。
- 技術や産業を管理する「エンジニア」と、それを私的利益のために利用する「企業家」の対立
- 「略奪的本能」と「製作本能」という人間の二つの本能の葛藤
- 資本主義社会における有閑階級の文化的支配
ヴェブレンの思想は、後のアメリカ制度派経済学や批判的社会科学に大きな影響を与えました。消費社会論や経済社会学の文脈でも今日なお広く引用される重要な思想家です。
使い方・例文
「ヴェブレン財」という言葉は、価格が上がるほど需要が増える高級ブランド品などを指し、彼の誇示的消費の概念に由来します。経済学や社会学の授業でよく取り上げられます。
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