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ソボレフ空間とは?

そぼれふくうかん

ソボレフ空間とは、関数とその弱微分が特定の積分条件を満たす関数の集合を指す数学の概念です。

ソボレフ空間(Sobolev space)は、20世紀ロシア数学者セルゲイ・ソボレフによって導入された関数空間です。通常の微分可能性を要求する代わりに、弱微分(distributional derivative)を用いることで、古典的な意味では微分できない関数も扱えるようにした点が最大特徴です。

記号では W^{k,p}(Ω) と表され、k は微分の階数、p はルベーグ空間の指数、Ω は定義域を示します。特によく使われる H^k = W^{k,2} は、内積をもつヒルベルト空間となり、理論的に扱いやすい性質を備えています。

ソボレフ空間が重要視される理由は、偏微分方程式(PDE)の弱解の存在・一意性・正則性の議論において不可欠な舞台を提供するからです。具体的な応用例としては次のものが挙げられます。

  • 熱方程式・波動方程式などの古典的PDEの解の解析
  • 有限要素法(FEM)による数値計算の理論的基礎
  • 変分法における最小化問題の解の存在証明
  • 量子力学における波動関数の空間

ソボレフ埋め込み定理はその代表的な結果で、ソボレフ空間の元が連続関数になるための条件を与えます。現代の数学・工学・物理において広範に使われる概念です。

使い方・例文

たとえば、弦の振動を記述する波動方程式の弱解を求めるとき、H^1(Ω) というソボレフ空間の上で問題を定式化し、変分法を用いて解の存在を示す場面で登場します。

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