ソシオメトリーとは?
そしおめとりー
集団内の人間関係や感情的なつながりを数値・図で可視化する社会心理学の研究手法です。
ソシオメトリー(sociometry)は、精神科医・心理劇の創始者ヤコブ・モレノが20世紀前半に提唱した、集団内の対人的な選択・拒否・無視の構造を測定・分析する手法です。
基本的な手続きでは、集団のメンバー全員に対して「一緒に作業したい人は誰か」「仲良くしたいのは誰か」などの質問に答えてもらいます。集められた回答をもとに、各メンバーが選んだ相手・選ばれた相手・相互に選び合った相手などの関係を整理し、ソシオグラムと呼ばれる図として描き出します。
ソシオグラムを分析することで、次のような集団構造が明らかになります。
- スター:多くのメンバーから選ばれる人気者
- 孤立者:ほとんど選ばれないメンバー
- クリーク:少数の仲間内だけで選び合うグループ
- 橋渡し役:異なるグループをつなぐ存在
ソシオメトリーは学校のクラス集団、職場チーム、軍隊など多様な集団に適用され、いじめや孤立の早期発見、チーム編成の最適化、リーダーシップの把握などに活用されてきました。現代では社会ネットワーク分析(SNA)に発展・吸収されており、SNSの関係性分析などデジタル領域にも応用されています。モレノの手法は当時としては革新的で、集団を個人の寄せ集めではなく関係の網の目として捉える視点を社会科学にもたらしました。
使い方・例文
小学校の学級担任が「席替えの参考にしたい」として、クラス全員に「一緒に座りたい友達」を記入させ、その結果をソシオグラムに描いて孤立しがちな児童を早期に把握する、といった場面でソシオメトリーが活用されます。
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