ソクラテス的問答法とは?
そくらてすてきもんどうほう
ソクラテス的問答法とは、問いと答えを重ねることで相手自身に真理を気づかせる対話の技法です。
ソクラテス的問答法(Socratic method)は、古代ギリシャの哲学者ソクラテス(紀元前470年頃〜399年)が実践した対話の技法です。「産婆術(maieutics)」とも呼ばれ、相手が自分の内に持つ知識や矛盾を、問いを通じて引き出すことを目的とします。
この手法の基本的な流れは次のとおりです。
- 相手が持つ主張や信念に対して、素朴な「なぜ?」「それはどういうことか?」と問いかける
- 相手が答えると、さらにその答えに疑問を重ねる
- 対話を続けることで、相手の主張に含まれる矛盾や前提の不確かさが明らかになる
- 最終的に相手が自分自身で正しい理解・定義に到達する
ソクラテス自身は「無知の知(自分が何も知らないことを知っている)」を説き、断定的な答えを与えるのではなく、相手が自ら考えることを促しました。弟子のプラトンがその対話を「対話篇」として記録し、後世に伝えています。
今日、この方法は教育・法曹・医療・カウンセリングなど幅広い分野で応用されています。一方的な知識の伝達ではなく、批判的思考力を育てる手法として現代でも高く評価されています。
使い方・例文
法科大学院の授業で教授が学生に「この判例の根拠は何か」「その根拠は別のケースにも当てはまるか」と問いを重ねる指導スタイルは、ソクラテス的問答法の典型的な応用例です。
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